飯豊連峰 西俣ノ峰ルート 荷揚げ
平成21年11月8日(日)

   
 鉾立峰から朳差岳・・・・雪にゃい デポ品の括りつけ 

マヌケにもカメラを忘れてしまい写真はLTKから頂戴しました。


日時      平成21年11月8日(日)
参加者    本隊田中さん、LTK(小林さん)本隊2名
        PJY(藤井会長)、DAE(坂場副会長)HNC(若月幹事長)、NEN(石井さん)、渡辺(し)さん、諏方さん、LOM(渋谷さん)
        椎谷さん、金井さん、JJφLTQ(笹川)   

行き先    西俣ノ峰ルート オオドミ付近
天 候     8日日晴れ後曇

目 的     正月合宿荷揚
装 備     無雪期(初冬))低山日帰基本装備
通信用具  なし
ナビ用品  地図 コンパス 

防寒具  フリース&合羽代用
その他  通常装備
飲み物  水 4L
食料品  握り飯、インスタントラーメン

コースタイム 事柄 備考
11月8日
05時15分 自宅発
05時30分 五十公野集合着 
06時50分 奥川入荘着 
07時10分 奥川入荘発(308m)
07時40分 大曲(522m)
08時20分 十文字池
09時13分 西俣ノ峰(1,023.2m)
10時28分 枯松峰(1,184m)
11時00分 デポ地着

12時40分 デポ地発
14時18分 大曲(522m)
14時55分 尾根の取付き(315m)
15時07分 奥川入荘着


概要
正月合宿は、ボクは不参加ですが、近年何だか恒例化しつつある西俣ノ峰経由で北股岳を目指す計画である。ここ数年は1月に入り天気が荒れるパターン(パターンとか、周期というのは、正確な時を刻むので不適格と思うケド…)に嵌っている。

冬期間の飯豊山域のアプローチは、西俣ルートを除くと現在、遠く長いアプローチを強いられる。
福島側の川入集落が冬期間離村するため、除雪体制が間断的であり、川入集落に入るには、藤巻の分岐からのアプローチとなるし、北の大石ダムからの東俣もこれまた、厳しいアプローチとなり、入山者に立ちはだかる。
そんな、理由から西俣ルートが最も短時間で稜線に導いてくれるルートとして現在は冬期間の表玄関となっている。と表現しても構わないだろう。
そのような事情か?担当者の思い入れか?それは判らないが、このシーズンも西俣からの入山となっている。


記録
朝、起きるがどうも気が乗らない。お天気はいいのだが・・・・ナンダロウ?
まあ、ラッセルでもあれば、荷揚げのラッセル隊としての存在もあろうが、ここのところ暖かく、雪も解けたであろうルートにラッセル隊は不要である。
多分、気乗りしないのはそんなところだろう。でもザックに水を多く入れて中負荷のトレーニングにすることとした。


集合時間10分前に着くけれど、まるで遅刻したような集まり具合。
分乗して、奥川入荘を目指す。

奥川入荘に着くと駐車車両が多い。景色も食べ物も美味しい時期なので、繁盛しているのかな?
藤井会長、担当の田中さんが横山さんに挨拶とお願いに行く間に準備を進める。

上天気の中、出発する。遠く稜線を眺めるが、頼母木山の下(三匹穴の上部)笹藪の緑が良く見えるので、デポ予定地までは多分、本格的に雪を踏むイメージはない。ストック、ワカンはおいていく。

半そでのアンダーにカッターシャツで歩き始め大曲でカッターシャツを脱ぐ。
暑がり、汗かきは自覚があるが、着衣を汗で濡らしたくないというのは、ボクは一年中気をつけている。(沢・藪は別ですけど・・・)
不用意に着衣を汗で濡らすと後で寒くて仕方ない。ということはよくあることなので、行動中はできるだけ薄着を心がけ、休憩などではサッと羽織るようにしている。

今朝は奥川入荘で7℃位だがどんどん気温が上がる。半そでのアンダーで結構汗をかく。
十文字池を過ぎ、良い倒木がないのでがっかりしながら登る。ただ、カシナガの影響で楢枯れが目立つ。

豊栄山岳会のH会長さん達御一行とスライド・・・・どうりでキノコも無い訳だ・・・・
十文字池を過ぎ、西俣ノ峰。振り返る朝日も連峰にも雪が目立たない。
西俣ノ峰から枯松峰を目指す途中、昨シーズンの残置標識を探すが見当たらない。ブッシュが多いのだが、それほど探す範囲が広いエリアではないので間違いない筈なのだが、見当たらない?????(下山時も注意したが判然としない・・・まいったなぁ)
枯松峰の下あたりから少し雪を踏むが、チョろっとで本格的ではない。

枯松峰から一度明瞭に下って登り返して、オオドミ。
ここでも、残雪期明確に判ったデポ地も全然判らない。ただ、上から見て直ぐに斜面だったので、踏み跡からもっと東側だろう思うが、イヤイヤという意見もある。結局、田中さんのGPSの登録ポイントで探すと見つかった・・・・案外、高い場所にあったので判り難かったのだ。

DAEさんが樹上に縛り付けて完成。
お昼を食べて下山開始。
下山途中、かなりの荷揚げ品縛り付けた方と出会う。
お話をお聞きしたら、N山岳会さん。とのこと。西俣ノ峰まで降りると、H高さんが休まれていた。少し話して先に下山する。
もう少し下がったところで、稲葉さんが食事準備をされていた。またまた、貴重なお話を伺い先に下山させていただいた。

大曲で梨を頂き休んで最後の急坂を下り取り付き。脇の小沢で靴を洗って奥川入荘へ向かう。

こうして、物見遊山的荷揚げお付き合い山行は終わりました。
ラッセルの少しもしたかったのだが・・・・


※ なお、西俣ルートは冬期間~残雪期に歩かれるルートであるので、特徴等を挙げておく。
① 民宿奥川入荘から先は私有地なので、奥川入荘経営者である横山家の方に立ち入ることについて申し出ること。
② 雪崩については、心配は少ない。
③ 西俣ノ峰~オオドミ下までは、雪庇が発達するところなので、不用意に西側の樹林から離れないこと。
④ 枯松峰の下に広く雪原状になる個所があるので視界の無い時は注意が必要。
⑤ 西俣ノ峰~枯松峰~オオドミの間は小さな上り下りをくり返してあまり高度は稼がない。ドカ雪が降ると長く感じる。
⑥ 三匹穴~頼母木山は視界の厳しい冬期間は尾根上を進む。
⑦ 頼母木山の山頂は円錐状なので視界の無い時は下る方向が判り難い。
⑧ 三匹穴~オオドミの間も視界の無い時やや分かり難い。
⑨ 西俣ノ峰からの下り、上部でもやや細かい枝尾根があり、視界の無い時は乗り口が判り難い。
⑩ このルートは、環境省の管理計画では廃道となっている。取付~頼母木山まで登山道としての道があるという訳ではないので念のため。






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